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大島僚太鳥栖戦

スポーツデータ以上に広めるべき考え方と世界観

 独立して3年超が経過した。良かったことに比べれば遥かに苦労や悔しさ、悲しさ、不甲斐なさの念が強い。ただそれでも、3年経って独立時に描いた計画のほとんどを無事に達成することができるようになった。クライアントや関係各所の方々に御迷惑をかけつつも、安定したパフォーマンスを披露することができるようになった。
 それだけでなく、スポーツやメディアとしての業界でのそれぞれ立ち位置や、各社の志向性、方向性も色濃く感じられている。だからこそ、歯がゆさと国内スポーツの成熟度が高められないでいる現状は当初の危機感よりも強くなった。


サッカーデータの収集という役割

 2015年当初、「サッカーのデータサイトがないから自分たちで作る!」と意気込んだ。しかしそもそもデータを出している人も会社もいなかった。そこから自分たちでデータを作り始め、今となってはデータを利用したビジュアライズのクリエイティブをクライアントメディアに提供したり、自社メディアでの配信を可能とした。また、データを活用した記事を自社や各企業のメディアに提供できるようになった。データ自体も、J1やイングランド・プレミアリーグといったリーグが当初だったが、W杯出場32カ国やJFLまでは収集可能となり、ネームバリューのあるリーグのデータは、既に手元にデータがある状態だ。
 ただ、データという素材を好んで見る人は少数派ということも浮き彫りとなった。メディアとしての取り上げ方や見方もその一つ。企業が自社の生業として記事やコンテンツを作成すると考えれば、収益性や利益は追求すべきものだ。まだまだサッカーファン全般に好まれるような見せ方で収益性をもたらせるケースは少ない。

データだけではない選手やチームの本質、しかし。

 データは選手のプレーから得られるものだ。ただ、そこに到達するユーザーは少ない。彼らのプレースタイルやプレーもそうだが、選手の経験やエピソードも伝えたい。なぜそのポジションか、生い立ちやプロになるまでの経歴、意外な趣味や他ジャンルでの貢献度などプレーを除いた部分の彼らにもスポットが当たるようにしたい。
 ロシアW杯期間中、大迫勇也の”半端ない”を中心とした『初出しか?』と思わせるようなエピソードの数々は、10年前に既に擦り終わったネタの焼き増しでしかない。温めていた、秘蔵映像とは名ばかりの過去の名盤を改めて売りに出したような内容ばかりだった。
 逆に言えば、当該人の能力値や詳細プレーデータに至るまでのチームや選手への注目や関心が本当に足りておらず、広く周知されるための魅力的なエピソードの数々が、多くの人にとって「埋没状態」にあったといって過言ではない。

選手コンテンツのマーケティング

 次の3年に向けて、これまでと変わらず伸ばしていく部分に加えて、更に必要となる部分と掛け合わせる部分が必要となる。
【予測勝負】AIに頼らない、数値から測る次節対戦の勝敗予測
【選手紹介】選手のエピソード紹介、データ紹介
【試合査定】試合内の詳細データ収集と提供
【記事編集】クライアントへの提供や自社メディアでの露出
といったこれまでの経験に加え、
「各選手のコンテンツマーケティング」をエピソードと数値を踏まえて実行し、広く周知してもらえるよう心がけたい。
 サッカー関連の仕事を中心にしつつも、Webディレクション、マーケティング、市場調査・解析、コンサルティングで3年間でも二桁を超える企業の収益や売上、集客等目標設定した内容への達成にコミットメントしてきた。その流れを踏まえて、よりサッカーやスポーツ全体のコンテンツに興味を持っていただくことに寄与していきたい。

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